事業計画書

事業計画書は1枚でいい|無料テンプレートで全体像を最速で整理する方法

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事業計画書を1枚に圧縮する無料テンプレートと6つの要素を示すイメージ

「事業計画書のテンプレートを開いたら、項目の多さに手が止まってしまった」。事業アイデアの全体像を掴むなら、まず課題・提供価値・収益モデル・顧客獲得・実行体制・目標の6要素を1枚に書き出してみてください。

この1枚シートは、社内で仮説を共有するためのものです。本文の記入例は無料で使えます。紙やExcelに6項目を書き写して、自社の内容に置き換えてください。ONE SWORDは創業以来、事業・マーケティング・制作などで300社以上を支援してきました。

新規事業立ち上げキット。頭の中のアイデアを、次の一手が見える1枚に。動画とテンプレートで整理。専門家が、構想の抜け・矛盾を個別に添削。キットの内容を見る。シートのビジュアルはイメージです。

1枚の事業計画書が向いている用途

アイデアの整理や社内の初回相談には1枚シート、正式な判断を求める段階では目的に応じた詳しい資料を用意します。

用途1枚シートの使い方次に用意するもの
自分のアイデア整理6要素を並べ、未確認の仮説を見つける顧客に確かめたい質問
社内の初回相談誰の課題をどう解決し、何から試すかを共有する費用・担当者・検証日程の補足
社内の正式承認・外部への提出構想を説明する補助資料として使う社内規程や提出先が指定する書式・資料

最初の相談で決めたいのが「顧客への聞き取りを始めるか」なら、その判断に必要な内容を1枚に残します。融資・補助金の申請書式として使うものではありません。

1枚に圧縮するなら、残すべき6つの要素

事業計画書の詳しい書き方は、事業計画書のテンプレートと書き方で12の必須項目を解説していますが、ここでは逆の切り口で考えます。その12項目を1枚に圧縮するとしたら、最後まで残すべきものは何かという視点です。

1枚に整理する際に残すべき要素は、以下の6つです。

  1. 誰の、どんな課題を解決するか——「〇〇業の〇〇な人が、〇〇で困っている」という形で1〜2行に。12項目でいう「解決する課題」「ターゲット顧客」の圧縮版です(例:飲食店の店主が、仕入れの発注業務に毎週何時間も取られている)。
  2. 提供価値:何を、どう解決するか——課題に対して自社が提供するものを一言で(例:発注業務を自動化するアプリ)。
  3. 収益モデル:誰から、いくらで、どう得るか——課金対象・価格帯・タイミングを1行で(例:店舗から月額制で利用料を受け取る)。
  4. 最初の顧客をどう獲得するか——最初の10社・100人を、どこで・どうやって見つけるか具体的に(例:既存の取引先経由で紹介を受ける)。
  5. 実行体制:誰が何を担うか——自分は何をやり、足りない部分は誰に頼るか。
  6. 数字の物差し:最低限の目標と時間軸——「いつまでに、何を、いくつ」達成するかを一つだけ決める。

この6ブロックを埋めたら、課題と提供価値、価格と顧客獲得方法がつながっているかを確認します。使うツールは紙でもExcelでも構いません。A4一枚の枠を先に作り、詳しい根拠は別紙に残すと、相談相手に全体像を見せやすくなります。

1枚の完成例:飲食店向けの発注支援サービス

以下は記入方法を示す架空の例です。顧客の課題、価格、契約数はすべて仮定で、ONE SWORDの支援実績や確認済みの需要ではありません。

事業名:小規模飲食店向け発注支援/用途:社内の初回相談

6つの要素記入例(すべて仮説)
誰の、どんな課題か1店舗を営む飲食店主が、閉店後の発注作業に時間を取られている。
提供価値仕入れ先ごとの注文を1画面でまとめ、店主が確認して送信できるアプリ。
収益モデル店舗から月額5,000円を受け取る。初期費用は設けない。
最初の顧客獲得取引先から店主の紹介を受け、発注作業の聞き取り後に試用を提案する。
実行体制事業担当者が聞き取りと営業、開発担当者が試作と運用を担う。
数字の物差し試用開始から3か月後に、有料契約10店舗を目指す。

この仮定では月額5,000円×10店舗=月間売上50,000円です。開発・運用・営業の費用を引く前の金額なので、利益とは分けて考えます。相談時には「この価格で継続利用したいか」を次の確認事項にできます。

6要素を埋める4つの手順

  1. 顧客と課題を先に書く。 対象を1つに絞り、困っている場面を1文にします。まだ聞き取りをしていなければ「仮説」と添えます。
  2. 提供価値と収益モデルをつなぐ。 その課題に何を提供し、誰がいくら払う想定かを書きます。金額の根拠がなければ未確認と記します。
  3. 顧客獲得と実行体制を埋める。 最初の接点と担当者を書きます。上の例なら、紹介を頼む相手と聞き取りをする担当者を決めます。
  4. 期限付きの目標を置き、全体を見直す。 目標に必要な顧客数を今の体制で追えるか確認します。未確認の点から、次に確かめることを1つ選びます。

埋まらない欄は、理由を添えて「未確認」のまま残して構いません。空欄を想像で埋めきるより、次の聞き取りや試作で確かめる対象にします。

1枚に収めるときのコツと、よくある失敗

1枚に集約する作業には、対照的な2つの失敗パターンがあります。

失敗1:削りすぎて、意味が通じなくなる

「DX推進」「地域活性化」のような、抽象的な言葉だけで1ブロックを埋めてしまうケースです。文字数は収まっていても、読んだ人には何も伝わりません。固有名詞・数字を最低1つ入れることが、この失敗を避ける最短の対策です。「地域活性化」ではなく「商店街の空き店舗を月3件、新規出店者とマッチングする」まで具体化できているか、書いた後に自分で確認してください。

失敗2:詳しく書こうとして、1枚に収まらない

逆に、各項目に説明を足していくうちに、気づけば2枚・3枚になっているケースです。各ブロックを1〜2行、目安として30〜50字に制限するルールを先に決めてから書き始めると、この失敗を防ぎやすくなります。専門用語を避け、他部署の人が読んでも意味が通じるレベルで書くことも、あわせて意識してください。

顧客獲得の欄をさらに具体化したい場合は、ONE SWORDがLINE登録後に無料配布しているマーケティング支援資料10点も活用できます。穴埋め式戦略テンプレートやマーケティングファネルテンプレートを含む資料で、本文の6項目の記入例とは別の内容です。

これで全部終わりではありません

1枚テンプレートが埋まった時点で、事業計画は完成ではありません。1枚シートは、あくまで思考整理の入り口です。実際に金融機関から融資を受けたり、補助金に申請したり、社内で正式な稟議を通したりする段階では、審査側が確認したい項目に、より詳しく答える必要が出てきます。

その段階に進むときは、事業計画書のテンプレートと書き方で解説している12項目の書き方・融資/VC/社内承認/補助金別のポイント・記入例を参考にしてください。1枚シートで固めた6つのブロックは、そのままこの12項目に展開できる構成にしてあります。

また、事業計画書の前段階——新規事業立ち上げそのものの進め方や、市場検証・最初の顧客獲得までの流れを知りたい方は、新規事業立ち上げの進め方【完全ガイド】もあわせてご覧ください。

1枚シートを一人で埋めるのが難しい、誰かに壁打ちしてほしいという場合には、新規事業立ち上げキットを活用できます。キットでは、事業計画書の骨子を含む事業構想シート(全体像シート)と記入サポートシート一式、解説動画、専門家によるフィードバック(1回)までを一体で提供しています。

よくある質問

Q1:1枚テンプレートだけで融資審査は通りますか?

このシートだけで融資審査の可否は判断できません。社内で事業アイデアを検討する用途のため、申請には提出先が指定する書式と必要資料を確認してください。

Q2:詳しい事業計画書と1枚テンプレート、どちらを先に作るべきですか?

1枚テンプレートを先に埋めてから詳しい事業計画書に進む順番のほうが、スムーズに進みやすいとONE SWORDでは考えています。事業の核が固まらないまま12項目を埋め始めると、後半で数値計画との整合が取れなくなり、書き直しが必要になることがあります。

Q3:1枚に収まりません。どうすればいいですか?

収まらない場合は、情報を削るのではなく、各ブロックを1〜2行に制限するルールを先に決めてから書き直すことをおすすめします。詳しく書きたい内容は、1枚シートとは別に補足資料として添える形にすると、全体像の見やすさを保てます。

Q4:この1枚テンプレートはどこで使えますか?

本文の6項目と記入例を、紙やExcelに書き写して無料で使えます。このページには同じ形式の編集ファイルのダウンロードリンクはありません。LINE登録後に受け取れるのは、別途案内しているマーケティング支援資料10点です。

まとめ

  • 新規事業を考え始めたばかりの段階では、12項目の精緻な計画書より1枚での全体像整理が先です。
  • 1枚に残すべきは、課題/提供価値/収益モデル/顧客獲得法/実行体制/数字の物差しの6要素です。
  • 削りすぎず、詰め込みすぎず——各ブロック1〜2行を目安にすると1枚に収まりやすくなります。
  • 1枚シートは思考整理の入り口です。融資・補助金・社内承認では、より詳しい計画書が必要になります。

事業計画書は、詳しく書けば書くほど良いわけではありません。まず1枚で全体像を掴み、それから必要な分だけ肉付けする——この順番のほうが、結果的に早く、迷わず計画書にたどり着けます。まずは本文の完成例を参考に、ご自身の事業アイデアを書いてみてください。

新規事業立ち上げキット。頭の中のアイデアを、次の一手が見える1枚に。動画とテンプレートで整理。専門家が、構想の抜け・矛盾を個別に添削。キットの内容を見る。シートのビジュアルはイメージです。

執筆・監修

ONE SWORD編集部ONE SWORD株式会社

ONE SWORD株式会社は2016年2月の創業以来、マーケティング・制作・伴走・新規事業などで通算300社以上を支援。フレームワーク・事業計画書・マーケティング戦略を実践的に解説。中小企業の経営者・新規事業担当者に向けたビジネスメディアの編集チームが執筆・監修しています。

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